結婚式に招待されると、とても嬉しい気持ちになりますよね。
その人の幸せを想い当日が楽しみになることはもちろんですが、ふと「これってどうするのがマナーなんだっけ?」などと考えた経験もあるのではないでしょうか。
久しぶりに会う友人もいたり、服装を考えたり、結婚式は列席側もわくわくするものです。
近年、結婚式のカタチも多様化しているとはいえ、おめでたい場ですので「一般的なマナー」は押さえておくと安心でしょう。
筆者はウエディング業界に13年従事し、3000組以上の新郎新婦様や親族、ゲストの方々と関わってきました。その経験から結婚式に列席する上で知っておくべきマナーについて、わかりやすく解説します。
自信を持って参加できることで、祝福の気持ちもより一層伝わります。
大人としてのマナー守り、新郎新婦の素晴らしい結婚式を一緒に盛り上げましょう!
結婚式お呼ばれマナー徹底解説

列席マナー【準備編】
招待状の返信

「結婚式に参列してほしいので招待状を送ります。」と事前に連絡があるケースが多いと思います。その連絡の後、直接渡されるか郵送されるなどして、招待状が手元に届きます。
招待状が届いたら、以下の3点を押さえましょう。
①期日は守ること
②返信ハガキの書き方を覚える
③やむを得ず欠席の場合のマナー
①期日は守ること
新郎新婦は、招待客の人数を把握し、会場レイアウトや料理、引き物などを確定しなくてはなりません。よって、招待状に記された「返信期日」を守ることは重要です。手元に届いてから1週間以内に返信することがマナーとされています。仕事や家庭の事情で日程の調整に時間がかかるなど、期日を守れない場合は、その旨を事前に連絡しておきましょう。
②返信ハガキの書き方を覚える
まず、修正ペンや修正テープは使わず、黒のボールペンや万年筆で丁寧に記入しましょう。
返信ハガキには「ご芳名」「ご住所」など「ご」や「御」といった敬称がついています。返信する側は「ご」や「御」の字を二重線で消します。横書きの場合は横に、縦書きの場合は縦に線を引きましょう。また、新郎新婦の宛名に記載されている「行」「宛」も二重線で消したのち、横に「様」を書き加えます。
「出席」の場合は、〇で囲んだ上で「慶んで出席させていただきます」など一言添えたり、「欠席」に〇をする場合も、「やむを得ない事情により欠席させていただきます」などを添えることも覚えておきましょう。お祝いの言葉も伝えるとさらに丁寧です。
③やむを得ず欠席の場合のマナー
新郎新婦への配慮として、欠席の場合はハガキだけでなく電話やメールなどでも直接伝えるとより丁寧です。
祝電を送ったり、後日お祝いの品を贈ったり直接会ってお祝いの言葉を伝えるなど、新郎新婦との関係性に合わせてフォローできるのが大人のスマートさですね。
ご祝儀

<ご祝儀の相場>
・友人や同僚…3万円
・上司…3~5万円
・親族…3~10万円
・恩師…3~5万円
ご祝儀の相場は地域や立場、関係性によって変動しますが、「お祝い金1万円」と「飲食代2万円」が一般ゲストの考え方です。同じ立場の人とご祝儀の金額を事前に擦り合わせておくと安心ですね。
まだ収入の少ない20代では2万円でも許容されますが、奇数の方が縁起がいいとも言われますので、3万円を基本として覚えておくといいでしょう。
水引が「結び切り」または「あわじ結び」である、結婚式に相応しい祝儀袋を用意します。
何度でも結び直せる「ちょう結び」は選ばず、いずれも固く結ばれているものがいいとされています。
お祝い事の最適な筆記用具は筆もしくは筆ペンです。名前は、濃い黒色ではっきりと太めに書きましょう。
表書きの名目は「寿」や「御結婚御祝」、名前は「寿」よりもやや小さめに、フルネームでバランスよく書き入れます。
フルネームで入れる連名は3名までです。
友人であれば順番に決まりはありませんが、職場一同からであれば、職位が一番高い人の名前を右側に書き、職位順に左へと書いていきます。
4名以上では、代表の名前をフルネームで入れた上で「外一同(ほかいちどう)」と、名前の左下に小さめに書き添えましょう。部署単位での連名の場合は「営業部一同」という書き方で問題ありません。
お札は、新札を用意するのがマナーです。お札の向きは肖像画が描かれている面を表、ご祝儀袋の表側から見て肖像画が上になるように入れましょう。
服装や持ち物

<ゲストの服装ポイント>
【女性】
露出を控えて華やかさと上品さを!
【男性】
主張しすぎないスマートなフォーマル感を!
男女共通して言えることは「新郎新婦より目立たない」という配慮です。
自分らしくおしゃれをしていきたいという気持ちもわかりますが、新郎新婦の晴れ舞台ですので、最低限の品格を意識して身だしなみを整えましょう。
【女性ゲスト】
洋装なら、フォーマルなドレスやツーピースを選びましょう。
和装なら、訪問着や付け下げ、色無地が一般的で、未婚の場合は振袖も適しています。
服装における注意点は以下の4点です。
・ 白は花嫁の色なので避ける
・素足ではなく肌色のストッキングを選ぶ
・「全身真っ黒」にならないようにアクセサリーやバッグは華やかにする
・ 過度に露出をせず、ボレロやショールなどの羽織りで調整する
※ひざ上10cm以上のミニスカートや深いスリットの入ったドレスも避ける
・小ぶりのクラッチバッグやパーティーバッグを選ぶ
※大きい荷物はクロークに預ける
・足元は爪が見えないパンプスが基本
・アクセサリーやヘアメイクは華美すぎず、においのきつい香水も控える

細かい決まりはありませんが、新郎新婦が主役であることを配慮しつつ、華やかさと上品さを演出しましょう。
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【男性ゲスト】
ブラックスーツやダークスーツに白のシャツを合わせ、ネクタイは白やシルバーが基本です。
足元は、紐付きの黒または濃い茶色の革靴を選ぶと安心です。
男性のポイントも押さえておきましょう。
・礼服のブラックスーツはウール100%の上質な生地のものが一般的
・ダークスーツは濃紺やチャコールグレーといった暗めの色を選び、柄は主張しない薄いストライプならOK※新郎と被る白色や、白っぽく見える明るいグレーのスーツは避ける
・ポケットチーフやベストを合わせて華やかさやフォーマル感を出すのがおすすめ
・ネクタイのカラーは黒は避け、白、シルバー、ゴールド、パステルカラー、無地、控えめなドット柄、ストライプなどが適している※蝶ネクタイは黒もOK
・清潔感のあるヘアスタイルにする
列席マナー【当日編】
会場着~受付まで

・挙式の開始時刻の30分前~15分前を目安に到着する
・袱紗(ふくさ)に包んでいたご祝儀を取り出し、表書きが受付の方から見て正面になるように両手で差し出す
万が一遅れる場合は、会場または新郎新婦に連絡を入れましょう。
会場に到着したら、携帯をマナーモードにし、身だしなみを再度チェックしましょう。
ご祝儀は、受付の方に「本日はおめでとうございます」と一言挨拶してから渡してから袱紗から出すようにします。渡す際にも「心ばかりですが」などと一言添えるととても丁寧ですね。
挙式~披露宴

・会場の指示にしたがいスムーズに行動!
・新郎新婦とゲストへの配慮を忘れない!
挙式会場へ案内されたら、スムーズに移動しましょう。また、挙式中の撮影がNGのところもあります。アナウンスをよく聞き、私語は慎んでください。
披露宴中のバッグは背もたれか膝の上に置き、テーブルには載せないように注意しましょう。
また、料理はなるべく残さずいただくのがマナーです。食べきれない時はさりげなくお皿を寄せておくなど配慮しましょう。

お祝いの場であることを忘れず、飲みすぎたり騒ぎすぎたりしないように注意して楽しみましょう。
まとめ

新郎新婦にとって、結婚式は本当に大切で幸せな時間です。
その場に招待されたということは、その素晴らしい時間を共にしてほしいという想いが込められています。
そのように考えると、TPOをわきまえない自由な格好をしたり、泥酔や大声で周囲に迷惑をかけることは新郎新婦を困らせてしまうことにつながりかねません。
ゲストひとりひとりが祝福の気持ちで参列し、マナーを守ることで和やかなパーティになるということを忘れないでください。
周囲に配慮できる素敵な大人としての振る舞いを心掛けましょう。
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