人と話すのが好きだから人と接する仕事がしたい、カフェや居酒屋でのバイト経験を活かしたいけど、接客には他にどんなものがあるの?など、あなたは今、「接客業」に関心を持ち、自分の将来を考えていることでしょう。
「接客の仕事」は多岐に渡りますが、あなた自身のコミュニケーション力や人としての魅力を大いに生かせる仕事だと思います。
筆者はウエディングの仕事に13年間携わり、3000組以上の新郎新婦様、及びその親族やゲストの方々とも関わってきました。また、プランナーの採用面接で面接官をした経験もあります。
在職中はプライベートでも様々な接客を体験するなどして、常にお客様対応を学んだりもしてきました。
この記事では、「接客業」の種類ややりがい、どんな人が向いているか、接客の仕事で採用されるための心がけ、『接客業特化』求人情報について紹介しています。是非、参考にしてみてください。
接客業とは

「接客業」…サービス業の一つで、顧客と直接コミュニケーションを取り、もてなす仕事。
※「サービス業」は形のないサービスを提供する業種全体のこと。
接客業の種類

接客の仕事は、上にまとめたようにとてもたくさんあります。
お客様と対面していない時間でも様々な業務をこなしますが、「お客様に心地よい空間を提供すること」が非常に重要で、笑顔や身だしなみ、丁寧な言葉遣いなどを身につけておく必要があります。
▼接客マナーの基本については、この記事で解説しています。
基本を身につけた上で、商品販売に必要な知識の習得や、提案力・営業力などを磨いたり、商品管理やお店の美化、デスプレイの効果的な配置などを考えることも業務内容になります。
立場によっては、店舗の売り上げ管理やスタッフ教育、勤怠管理、お客様のクレーム対応などをするケースも出てくるでしょう。
また、接客業の特徴として、一度きりの対応もありますが、リピーター獲得の窓口を担っている仕事でもあります。お店の運営において非常に重要な役割とも言えるでしょう。
接客業のやりがい
お客様と接する業務は、お店の運営において重要な役割であることをお話しました。
接客業のやりがいについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
【接客業のやりがい】
・お客様の喜ぶ顔が見れたり、「ありがとう」といった感謝の言葉を直接言ってもらえること
・お客様満足につながることで「人の役に立っている」という自信が持てる
・様々な人と関わるため、コミュニケーション能力や柔軟性が身につく
大きく3つ挙げましたが、接客業の人が一番多く実感しているのは、お客様からのポジティブな言葉を直接受られることが何よりのやりがいだといえるでしょう。
「ありがとう」「あなたのおかげです」「また来ます」などと言ってもらえると、ますます頑張ろうという気持ちになりますよね。
また、失敗やクレームなどを乗り越えることにより、「ここを改善しよう」「次はこう伝えてみよう」などと考えることで、お店にも貢献できる人材に成長することができます。
こうした能力は、一緒に働くスタッフと良好な関係を築くことや、他の職種や人間関係においてもとても役に立つでしょう。
接客業に向いている人

「接客業」に向いている人は下記の5つです。
【接客業に向いている人】
・人と接することが好きな人
・ポジティブな思考を持てる人
・人の役に立ちたいと考えることができる人
・人の気持ちを思いやることができる人
・体力・忍耐力に自信がある人
人が好き、人と話すことが好きといったタイプは、接客業が天職となるケースが多いでしょう。人を笑わせたい、喜ばせたいというサービス精神が根っからある人は、この仕事を楽しんで続けていけると思います。
そして、実は「話すこと」よりも「聞く力」が重要であると筆者は考えているので、たとえ「人見知りのタイプでも、人の気持ちを考えて言葉のキャッチボールができる人、コミュニケーション力を磨こうと努力できる人が一番でしょう。
そして、体力や忍耐力も必要です。長時間の立ち仕事もあれば、平日よりも土日祝がメインとなり、忙しい時期が続くケースも多々あります。また、お客様の理不尽な要求などにも対応しなくてはなりません。
そう考えると、精神的に厳しい仕事と言われることもあります。
そこで、オンとオフの切り替えを上手くできる人もこの仕事に向いていると言えるでしょう。自己成長のために「ポジティブ」な考え方をもつことも大切です。
▼ネガティブになりがちな人はこの記事も読んでみてください!
接客の仕事で採用になるには

それでは、接客の仕事における「アピールポイント」を解説します。
資格は必要か
接客業全てにおいて「資格」が必要であるということはありません。
美容師は、無免許での業務は禁止されているので、専門知識の習得と資格の取得が必須となります。また、ネイリスト、エステティシャンなどは必須の資格はありませんが、美容関連の資格があることは就職に有利になるでしょう。
その他、サービス接遇検定(サービス業務全般の接客スキルを評価)、接客サービスマナー検定(高校レベルから専門的なレベルまで、段階的に学べる)、接客販売技能検定(国家資格であり、特定の販売業種に特化した接客・販売スキルの証明)、レストランサービス技能検定(飲食店などで活かせる接客スキルを証明)などもあります。
自分の希望する就職先の詳細や応募条件などを見て、資格の取得を検討するといいでしょう。
「未経験OK」の求人などもたくさんありますので、まずは経験をしながらスキルや知識を身につけていくのでも十分だと思います。
アピールポイント
【面接時のアピールポイント】
①「第一印象」が重要!!
②「希望する仕事の魅力」と「自分との接点」
③人と接することが好き、コミュニケーション力が高いことの具体的エピソード
④前向きな人間であること、やる気・熱意をアピール
①「第一印象」が重要!!
清潔感のある身だしなみはもちろん、笑顔での挨拶、ハキハキと丁寧な話し方が好印象です。一文が長くならないように言いたいことを端的に伝えましょう。
「お客様と接した時にこの人はこういう風に接客できるんだな」と思ってもらうことが重要です。
②「希望する仕事の魅力」と「自分との接点」
就職希望先の情報を事前に調べることは当然ですが、「その会社の強みや魅力」に惹かれたということにとどめず、どのような点で自分が貢献できるのかを明確に伝えると採用率はUPするでしょう。
例えば、前職やバイトでの経験がその特徴に対してどう活かせるのかを具体的に伝えると「この人欲しいな!」と感じてもらいやすくなります。
③人と接することが好き、コミュニケーション力が高いことの具体的エピソード
②と重複する部分もありますが、経験や強みのエピソードは用意しておくとよいでしょう。
「人と話すことが好き、コミュニケーション力に自信がある」などは接客業において重要ですが、あなた以外の人も面接などでよく話す内容でもありますよね。
そこで、印象に残るような「あなたの人柄」をアピールできるエピソードがあれば、他の人よりもあなたを選ぶ確率が上がるでしょう。
人と接する時に普段心掛けていることなどでもいいので、漠然とならないように注意しましょう。
④ポジティブ!やる気!熱意!
勢いだけではだめですが、言葉に気持ちが入っていない人は接客業には向いていません。「やりがいのある仕事には精神的苦労も多い」と言われます。他の仕事でもそうですが、どんなことがあっても乗り越える姿勢や熱量を見せることは、単純なようで意外と重要なことだと思います。
接客の仕事探し
筆者も経験がありますが、数ある求人サイトを登録してもなかなか現実味が沸かず、ただ眺めているだけに時間を費やす…なんてこともありますよね。
接客業もたくさんありますが、「絶対にここで働きたい!」というお店がないケースや、就職に失敗したくない人は、派遣コーディネーターに仕事を紹介してもらうというのもおすすめです。
ここで紹介する「派遣なび」は、多様な業界の企業に精通しており、キャリアプランやニーズに合ったお仕事を紹介してくれます。アパレル・ファッション業界の求人をはじめ、販売、サービス、事務、専門職などさまざまな仕事情報を掲載している派遣専門の求人情報がおすすめです。
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未経験の人向けのサポートや、より専門性の高いものへキャリアアップなどのフォローもしてくれるので、コーディネーターが心強い存在になるでしょう。
こうした接客業に特化した求人サイトを利用して、自分らしく働ける場所をいち早く見つけてくださいね。

<これだけは注意して!>
サービス業は「お客様優先」「おもてなし文化」がベースとなり、自分を犠牲にして働くケースも耳にします。万が一、あなたがそうしたブラックな仕事の仕方を強要された時は、絶対に無理はしないでください!
疲弊した状態の対応はお客様にとってもよくありませんし、何より一番大切なのはあなた自身が楽しく接客できる状態でいることです。
まとめ

接客業の種類ややりがい、働く上で心掛けていくべきことなど、なんとなくイメージできましたか?接客業で働く人がいないと私たちの生活は成り立たないほど、とても重要な仕事ですよね。
あなたの人としての魅力を存分に生かせて、常に磨き続けていける「接客」の仕事。人の役に立てる、とてもやりがいのある仕事です。
この記事を読んで、「自分に合っているかもしれない」「やってみたいな」と感じるきっけになっていたとすれば、私も同じ業界で働いていた一人として大変うれしく思います。是非、挑戦してみてくださいね!
▼接客マナーの基本については、この記事で解説しています。
▼ネガティブになりがちな人はこの記事も読んでみてください!




